この提言書は、文京区に暮らす有志の集まりである「文京・学校再生応援団」が、2014年から現在まで続けてきている本郷元町地域での勉強会やワークショップ、まちあるきなどを通じて見えてきた、文京区立元町公園と旧元町小学校のこれからについて考えておきたい重要な事項を提言としてまとめたものです。そこに具体的なイメージを加えて伝わりやすくなることを目指しています。
われわれ「文京・学校再生応援団」の基本的な考え方をまとめると、以下の通りです。
①区内にある小中学校は、閉校となったものも含め、本来、その存在する地区のコミュニティの拠点となる地域資産である。
② コミュニティの拠点として具体的に各地域の小中学校の施設の未来を考える活動自体が、新たな地域コミュニティづくりを誘発し、参加者の輪を広げることに繋がる。
③そういった小中学校の施設を核とした、地域づくり、新たなふるさとづくりの事例が全国でも数多く出てきている中で、文京区でもそういった活かし方を試みる時期に来ている。
④また、地域の施設の「計画」について、市民などの「使い手」が最後に登場するのではなく、計画の初期プロセスから参加することが、その後の利用の活性化や持続性を実現していく方法となる。
本提言書では、上記のような「学校施設を拠点とした文京区の地域コミュニティ」のこれからを考える一つの具体的な対象として、本郷元町にある文京区立元町公園と旧元町小学校を題材とし、いくつかの提言=ストーリーをわかりやすくまとめました。
この提言書が今後の区内の学校を拠点とした地域づくり、また元町の記憶を踏まえた学校の再生プロジェクトに資するところとなることを、希望いたします。
2016年7月
文京・学校再生応援団
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